バーコード 5
🕑 Added 2021-11-13 18:56:21 +0000 UTC
「バカなこと言わないでよっ!?」
おしっこをおむつに? それってつまりお漏らしをしろってことよね。しかも確認したがってるってことはユウカの前でさせる気!?
「えー、でもさ。一度くらいはおむつを試した方が良くない?」
「それは……必要な時は仕方ないけど、それ以外の時に付けるつもりなんてないから。」
必要な時。つまりはユウカに許可を取らずにおしっこを出したい時、それかユウカに連絡が取れずに許可が貰えない時。どっちにしろユウカが絡んできてしまうのが悲しい。
でもどうしてもおむつにおしっこを出さなくちゃならなくなった時以外に付けたくなんてない。
「そっかー。じゃあね、命令。」
「えっ、待って……」
何? 今度は何を言い出すの!?
「えっとぉ。今から10分後、みっちゃんは自分の意志に関わらずおしっこを漏らしちゃいます。ただし、トイレに入っている間は時間をカウントしないし漏らしながらトイレに駆け込んだとしてもトイレから出てくるまではおしっこが止まるってことで。」
「うそ、でしょ? 何よその命令。」
今すぐトイレに駆け込めばカウントが止まるってことよね。でもそれじゃ根本的な解決にならないし。
「はい、カウントスタート。どう? みっちゃん。おむつする? それともそのまま漏らしちゃう? 私はどっちでもいいよ。みっちゃんがおしっこをしながらちゃんと気持ちよくなるのかが確認出来ればいいからね。」
「ぐ……」
この命令に逆らえないのは分かっている。さっき実験した実現不可能な命令と違って確実に出来る内容だから。
「わかった。おむつをする、けど……お願い。おむつするところは見ないで。」
いくら友達だからって大事なところを見られたくはない。そりゃ一度はおしっこをすることろを見られたけれど、アレは便座に座る私に対してユウカは立ったままだった。だから角度的に直接見られたってわけじゃない。
けどおむつをするとなるとそうはいかない。大きく足を拡げたところを真正面から見られるってことだ。
「そんなにイヤ? う~ん、じゃあ仕方ないなぁ。じゃあ準備だけしておいてあげる。」
「準備?」
さっき買いこんできたおむつを取り出し、床へと広げ始める。
「はい、どうぞ。みっちゃんの頼みだから見ないでおくけど、このおむつをちゃんと身に付けてね。もし勝手に変えたりしたら……」
「しないわよっ!」
どうせまたおかしな命令を追加するつもりなんだろう。おむつを付けるしかないのならわざわざ口実を与える必要なんてない。
「じゃあ部屋の前で待ってるから付けたら呼んでね。あ、もし呼ばれなくっても残り1分になったら戻るよ。それまでに付け終わってないからって文句は言わないでよね。」
「分かったから早く出てって。」
時間が来るまでにおむつを付けなくちゃならないんだから。取り出してた時間を考えればあと5分くらい?
「はーい。じゃあ待ってるねー。」
ユウカが部屋から出たのを見送り、下を脱ぐ。スカートとショーツだけだからそれは簡単。で、おむつなんだけど……
「うわ、なんでこんなに……」
広げられたおむつカバーの上に重ねられた大量の布。これだけで分厚いクッション並の厚みがある。勝手に変えるなってのはこの枚数のことだったのかな。
「うぅ。」
布の上に腰を載せ、マジックテープでおむつカバーを固定する。バカみたいな厚みのせいで足を閉じることすら出来ない。
いや、力を入れれば無理やり閉じることが出来るのかも知れないけどこの後おしっこを漏らさなきゃならないと考えると下手に布を偏らせたりしたくない。上手くおむつに吸収されずに部屋を汚してしまうのは絶対に嫌だ。
「……ユウカ、もういいよ。」
「はーい。あはっ。みっちゃん、可愛い。」
スカートは穿かず、おむつを晒したままだ。こんなのを可愛いと言われたって全く嬉しくない。むしろバカにされてるとしか思えない。
「で、どうする? 時間まで待つ? それとも自分でする?」
「自分で、ってこのまま自分の意志で漏らせってこと? そんなこと出来るわけないじゃない。」
命令で強制的に漏らさせられるのならまだ諦めもつく。でも自分で漏らすってのは抵抗しかない。
「う~ん、そう? でも私としては自分の意志でおむつにおしっこするみっちゃんを見たいんだけどなぁ。あ、そうだ。もし自分で漏らすのならサービスでご褒美をあげるけどどう?」
「……ご褒美って?」
ユウカのことだからご褒美なんて言いながら余計なことをされることだって十分に考えられる。
「うん。自分で漏らしたなら特別にお漏らし直後におむつを交換する権利をあげましょう。」
「は? ちょっと待って。交換する権利って、漏らしちゃったら当然交換するものなんじゃないの?」
「普通はそうなんだけどねぇ。でも折角おむつにおしっこをしたのならそれを味わってもらいたいじゃない? だからしばらくは交換出来ないようにしようと思ってたの。」
それって、ご褒美じゃなくて自分で漏らさなかった場合にペナルティがあるってことじゃない。
「……自分でおむつに出せばいいのね?」
「あ、そっちにするんだ?」
「しょうがないじゃない。おしっこで汚れたおむつなんて付けてたくないんだから。」
そう。これは仕方ないの。おしっこを漏らさなきゃ酷いことになるんだから、それを避けるため。だから恥ずかしいことじゃない。
「どうしたの? なかなか出さないみたいだけど。言っとくけどタイムリミットはキャンセルしてないからね。時間が来たら普通に漏れるしその場合はご褒美あげないよ?」
「わ、分かってるわよ。」
くっ。いくらおしっこを出そうとしても出すことが出来ない。考えてみれば当然だ。下を穿いたままでおしっこなんて違和感しかない。
「んっ……くっ。」
「どうしたの? みっちゃん。変な座り方しちゃって。」
「ごめん、ユウカ。ちょっと静かにして貰える?」
変な、とは言われたけどそこまでおかしな格好をしてるわけじゃない。単にがに股で腰を落としたポーズ、言ってしまえば和式便器を使うときのポーズをとっているだけだ。
考えてみれば立ったままでおしっこなんてしたことがない。おむつを付けられている、トイレじゃない、おしっこをするポーズじゃない、人に見られている、いつもと違う条件がこんなに揃っていたらおしっこなんて出せるはずがない。
だから少しでも違和感を減らす。目を閉じて自分の部屋だって意識をしないようにする。ポーズはトイレで用を足すときのものに。椅子に座って洋式っぽいポーズを取ろうかとも思ったけど、分厚いおむつのせいで座った時の違和感が増すだけになりそうだからこっち。後はユウカが黙ってくれれば人に見られている違和感は減らせる。残りはおむつを付けてるって違和感だけ。
「んんっ……」
なのに……なんで出てくれないの?
ううん、分かってる。おむつをしてるからだ。もっと正確に言えば下半身が覆われていて、おしっこを出したら汚れることが分かっているから。
こればっかりは目を閉じたって感覚で分かってしまう。下を穿いたままで漏らすってのはそれだけ無理のあることなんだ。
でも……早く出さなきゃ……
「ふっ……」
ある程度ならおしっこが溜まってるのは分かる。けど漏らしそうなほどの尿意があるってわけじゃない。どうせなら限界近くなってからこんなことになってくれれば良かったのに……
「くっ……あっ。」
やった、やっと出てくれ……
「あーあ、みっちゃん。残念でした。」
「ふぇ?」
「時間切れだよー。」
え? じゃあこのおしっこが流れ出してるのって、私が自分で出したんじゃなくて勝手に……
「ひゃうっ!?」
え、何? この感覚……