バーコード 6
🕑 Added 2021-12-05 08:17:54 +0000 UTC
「あっ……んっ、くううぅぅぅぅぅう……」
ダメ。いくら声をこらえようとしてもおかしな声が出ちゃう。
「あははっ。この命令はちゃんと効いたんだね。身体の感覚を変える命令は有効、と。何か生かせないか考えなくっちゃ。」
ユウカは軽く笑ってるけど私はそれどころじゃない。
今までだってオナニーくらいならしたことはあった。けど、今感じているのはそれとは比較にならないほど強烈な感覚だ。
おしっこが流れ出していってるってのは分かる。けど、それだけじゃない。合わせるように、これまで感じたことのないような感覚が襲ってきている。
どう表現すればいいのか……ううん、表現どころじゃない。どう理解をすればいいのかすら分からない。
おしっこが流れ出していく感覚、尿道をおしっこが通り抜けていく感覚や、それに合わせてお腹の中で張っていた膀胱が萎んでいく感覚。そして尿意が減っていく感覚やそれと一緒に味わうおしっこを出す解放感。
それら全てに……これまで味わったことのない快感が纏わりついている。
まるで脳へと直接響くような快感。
普通のオナニーだったらアソコやおっぱいを弄って少しずつ気持ちよくなって最後に一線を越えるって順序の筈。それなのに今味わっているのは全く違う。
強烈な快感でいきなり最後の一線を越えてしまっていた。
自分でも何が起きたかはっきり分からないままいきなり達してしまって、それから生み出され続けている身体からの感覚でようやくおしっこに快感が伴っているってのが理解できた。
こんなの、ずっと続いていたら頭がおかしくなっちゃう。
「みっちゃ~ん。みっちゃん?」
「ひん……」
あ……おしっこ、止まった? いつもと比べて随分短かったみたいな気がする。
あぁ、そっか。そもそもおしっこをしたくなってたわけじゃないんだ。だから溜まった量も少なくて……
って、待って。大して溜まってないおしっこでこんな風になっちゃったってこと? じゃあこれから先、おしっこがしっかり止まってから出すことになったらどうなっちゃうの?
「みっちゃんってば。そんなに余韻に浸っていたい? じゃあそのままずうっと余韻を味わっていられるようにしてあげよっか?」
「ふぇ? ま、待って待って。」
本当にそんなことが出来るのかは分からない。
けど、もしおしっこ以外の行動……例えば息をしているだけで快感を得られる様にするなんて命令だったら実現できてしまうかも知れない。
「お帰り、って言えばいいのかな? すっごく気持ちよさそうだったよ。」
「気持ちよくなんて……」
って、ダメ。こんな言い方したらちゃんと気持ちよくするために快感を強くするとか言われかねない。
「えっと、えっとね。確かに気持ちよかったのかも知れないけど、強烈すぎてわけが分からなくなっちゃったの。だからさ、元に戻して貰えない?」
「えー。気持ちいいならいいじゃん。」
「そんなことないんだってば。えーっとほら。例えば辛い料理ってそれなりなら美味しいけど辛すぎるとツラくなるでしょ? それと同じで適度なら気持ちいいのかも知れないけど強すぎると大変なのよ。」
例えが適切なのかは分からないけど、とにかく受け入れがたいってことは伝えないと。
……よくよく考えてみるとカラいとツラいって同じ辛いって漢字よね。って、そんなことはどうでもいいんだってば。
「う~ん。でもほら、何度かやってれば慣れるかもしれないしぃ、折角だからしばらく様子を見てみようよ。今はもう普通に話も出来てるんだし、大変だって言ったっておしっこをしている間だけのことでしょ?」
「うぅ。そうかも知れないけど……でも本当に大変だったのに。」
「いいからいいから。折角効果があるのが分かった命令なんだからさ。しばらく味わってみてよ。」
ユウカがこうなったらいくら言っても無駄だ。しばらくって言ってるし、明日以降にまたお願いするしかないのかな。
「うん。じゃあ試したいことは試し終わったから今日はこれで帰るね。」
「え、あ。うん。」
良かった。これ以上おかしな命令は出されないってことだよね。
「うん。だからさ、さっきの約束。おしっこをすぐに出してくれなかったペナルティね。みっちゃんへの命令。『今から3時間。自分でおむつを換えちゃダメだからね。』」
「あ、ちょっと待って。」
言うだけ言って振り向きもせず帰っちゃった。本当に来るときも帰る時も勝手なんだから。
「それにしても……」
強烈な快感とかその後の話で忘れてたけど、改めておむつに意識を向けるとぐっしょりと濡れていて……
「うぅ。気持ち悪い。」
ただ下着が濡れているってだけならここまでの不快感はなかったと思う。水泳の時にだって濡れた水着を着てるんだし。
この濡れている原因が自分のおしっこだと思うと気持ち悪さと、不快感と、そして何よりおむつにおしっこをしてしまったという情けなさがまぜこぜになって襲ってくる。
「本当に、脱げない……んだよね。」
試しにマジックテープが剥がせないか試してみる。
「んぐっ。」
貼り付けたマジックテープは間違いなく普通のものだった。それなのに、どんなに力を入れても全く剥がれてくれる気配がない。
ううん。正確には力を入れているハズなのに、布の端を摘まんだ手がそれ以上動いてくれないって感じだ。そもそもマジックテープにまで力が伝わっていない。
3時間、か。少なくとも夕飯はこのままで食べなくちゃならないってことだよね。それにその後のお風呂。おむつを脱げないんじゃお風呂に入ることも出来ない。
流石にお母さんに怪しまれちゃうかな。
「……あれ?」
ちょっと待って。えっと……確かユウカの命令って『自分でおむつを換えられない』だったよね。ってことは『自分じゃなきゃ変えられる』ってこと? じゃあお母さんに頼めばひょっとして……
「って、いやいやいやいや。」
いくら何でもダメでしょ、お母さんにおむつの交換を頼むだなんて。そもそもおむつを付けてること自体知られたくないんだから。
でも、このおむつって使い捨ての紙おむつじゃないから洗濯しなきゃならないよね。
普段自分で洗濯なんて全くしてないのに急に洗濯機を使いだしたら怪しまれちゃうかな。お父さんの服と一緒に洗濯されたくないから自分の服は自分で洗濯することにした……いや、これもダメだ。こんなこと言ったらお父さんが泣きながら部屋に閉じこもっちゃう。
となると、うちの洗濯機は使えないよね。コインランドリーを使う? あれってどれ位お金がかかるんだろう。あんまりお財布に余裕ないんだけどなぁ。あ、学校にも洗濯機ってあったっけ。確か運動部の部室棟に備え付けられて……
って、ないない。それは絶対に有り得ない。
学校でおむつを洗濯するってどんな罰ゲームよ。
お風呂に持ち込んでそこで洗うってのが一番バレづらいかなぁ。洗濯機のとこからちょっとだけ洗剤貰って、洗面器で洗えば多分バレない。
……おしっこの染み込んだおむつを洗った洗面器で顔を洗ったり身体を流す皆には悪いけど、一応使った後には洗うから勘弁してもらおう。
そしたら部屋に持ってきて干せばいいよね。昔と違ってお母さんも部屋には入ってこないはずだし。
「ごはん出来たわよー。」
「あ、うん。分かった。」
おむつを付けたままになるのは仕方ない。スカートを穿けばそうそうばれない……
うぅ。お尻のラインが変わっちゃってるなぁ。おむつの厚みの分だけ後ろに突き出しちゃってるし、足をしっかり閉じることも出来ないし。
出来るだけ平静を装って、ご飯を食べたらすぐ部屋に戻って来よう。